Read, Then Speak(DET)質問から組み立てるスピーチの型

Read, Then Speak
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お題の文章を読んで、20秒で準備して、90秒間ひとりで話し続ける——Duolingo English Test(デュオリンゴ英語テスト)のRead, Then Speakは、そんな問題形式です。相手はいないし、途中でやり直しもできません。ただ、Speak about the Photoのように「1枚の写真から自分で話題をひねり出す」のと違って、Read, Then Speakには答えるべき質問の手がかりが複数用意されているのが大きな特徴です。じつは、この手がかりこそが話の骨組みになります。

Kazu Kazu
この記事では、公式のサンプル問題を使いながら、90秒を話し切るための「型」と、日本人がつまずきやすいポイントを一つずつ整理します。

DETのスピーキングで固まってしまう一番の原因は、英語力そのものより「何を、どの順番で話すか」が決まっていないことです。Read, Then Speakは質問が骨組みを用意してくれているぶん、型さえ覚えれば安定して話しやすい問題形式です。今日から使える形でまとめました。

目次

Read, Then Speakとは?(問題形式の基本)

Read, Then Speakは、DETのSpeaking(スピーキング)タスクのひとつです。画面にお題(トピック)と、それを深めるための質問がいくつか表示され、その内容について英語で話します。指示文は「Speak about the topic below for 90 seconds.(下のトピックについて90秒話してください)」です。

項目 内容
準備時間20秒(お題と質問を読んで準備。時間が来ると自動で録音画面に進む)
話す時間最大90秒。話し始めて30秒ほどで提出ボタンが出る(最低30秒は話す)
お題の構成メインのトピック1文+それを導く質問3つ前後
出題数1回の試験で1問
録音チャンスは1回だけ(撮り直し不可)。話している間もお題と質問は画面に表示されたまま。メモ(紙・ペン)は使えない

30秒で切り上げることもできますが、それではもったいないところ。話す量が多いほど、語彙や文法を採点エンジンに見せる材料が増えます。目安として60秒以上(100語くらい)を狙えると、この英語テストでのスコアアップにつながりやすくなります。

フート先生 フート先生
同じスピーキングでも、Speak about the Photoは写真1枚から話題を自分で探す。Read, Then Speakは質問が用意されているぶん、話す中身に迷いにくいのが違いじゃよ。

採点で見られていること

この問題形式は、Speakingの中でも Conversation(会話の力)と Production(英文を作る力)のスコアに効いてきます。採点エンジンが見ているのは、大きく次の4つです。

内容と質問への関連:出された質問にちゃんと答えているか。例や理由を添えて話を広げているか。
流暢さと話のつながり:自然なペースで、話が順序立ててつながっているか。長い沈黙や「えーと」の連発はここに響く。
語彙と文法:言葉の幅と、文の正確さ。同じ言葉の繰り返しは避けたい。
発音:一つひとつの単語の聞き取りやすさ、強弱、抑揚。
重要ポイント

Read, Then Speakでいちばん差がつくのは、質問にきちんと沿って答えられているかです。話が上手でも、質問から外れて別の話をしていると評価は伸びません。逆に、多少つたなくても質問に一つずつ答えていければ、しっかり点になります。

フート先生 フート先生
公式は「どの国の訛りでも受け入れる」と明言しておる。訛りを気にするより、単語がはっきり聞き取れるように、ゆっくり丁寧に話すことが大事じゃ。

最大のコツは「質問を骨組みにする」

実際のサンプル問題を見てみましょう。公式の練習テストに出てくるお題です。

Read, Then Speakのサンプル問題。Describe a historical place that you know about. という指示と3つの質問

お題は「Describe a historical place that you know about.(あなたが知っている歴史的な場所について話してください)」。そして、その下に3つの質問が並んでいます。

What is it called?(その場所の名前は?)
Where is it located?(どこにある?)
What is the historical significance of the place?(その場所の歴史的な意味は?)

ここが最大のポイントです。この3つの質問は、そのまま話す順番の設計図になります。名前 → 場所 → 歴史的な意味、の順に一つずつ答えていけば、それだけで筋の通ったスピーチが完成します。写真描写のように「何を話そう」と悩む必要はありません。話す骨組みは、すでに画面に書いてあるのです。

Kazu Kazu
僕も最初は「90秒も何を話せば…」と身構えていました。でも質問を順番に答えるだけでいいと気づいてから、ぐっと楽になりました。

90秒の話し方テンプレート(質問対応型)

骨組みは「①はじめの一文 → ②質問に一つずつ答える → ③締めの一文」。時間の配分の目安はこうです。

1 最初の10秒|はじめの一文:お題を受けて、何について話すかを宣言する。The topic asks me to talk about ___, and the one that comes to mind is ___. が定番。
2 10〜75秒|質問に一つずつ答える:質問の順番どおりに答える。1つの質問を1文で終わらせず、「答え → 理由や具体例」で3文くらいに膨らませる。切り替えのつなぎ言葉(To start with / As for… / What makes it special is…)を挟む。
3 75〜90秒|締めの一文:最後にひとことでまとめる。That’s why… / All in all, … で全体を軽く締める。

そのまま使える文の型(場所・人・思い出を説明するお題)

「場所・人・思い出を説明する」タイプのお題は、次の骨組みに当てはめるだけで組み立てられます。___ の中身を差し替えて使ってください。

説明タイプの型

はじめ:The topic asks me to talk about ___, and the one that comes to mind is ___.

質問1:To start with, it is called ___.

質問2:As for where it is, it is located in ___.

質問3:What makes it special is that ___. For example, ___.

締め:That’s why ___ is a place I really wanted to talk about.

意見を聞くお題(Do you agree…? / どちらがいい?)なら、質問1〜3の部分を「自分の立場 → 理由1 → 理由2」に変えるだけ。The main reason is that… / On top of that, … / Of course, some people might say…, but I still think… といったつなぎで組み立てられます。覚えるのは、はじめと締めの一文+つなぎ言葉だけ。中身は毎回、自分の言葉で埋めます。

準備の20秒は「質問ごとにキーワードを1語」

20秒で英文を完成させようとすると、まず間に合いません。決めるのは「何について話すか」と、各質問に対する答えのキーワード1語ずつだけ。さきほどのお題なら、頭の中で「Kyoto/near Osaka/old capital」と3語決めておく。この3語さえあれば、録音が始まってから質問に沿って自然に組み立てられます。文章まで作り込もうとして時間切れになり、出だしで固まる——これが一番もったいないパターンです。

1つの質問を「3文」に膨らませる

90秒を埋める秘訣は、各質問を1文で終わらせないこと。「①答え → ②理由や説明 → ③具体例」の3文セットにすると、自然に量が出ます。詰まりそうなときは For example, … / The reason is that… / Now that I think about it, … といった一言を挟むと、沈黙を作らずに次の文へつなげます。

サンプル問題で解答例を組み立ててみる

さきほどの「Describe a historical place」に、テンプレートを当てはめた解答例がこちらです(約60秒・100語ほど)。京都を選んでみます。

解答例

The topic asks me to describe a historical place, and the one that comes to mind is Kyoto. To start with, it is called Kyoto, and it is one of the oldest cities in Japan. As for where it is, it is located in the western part of the country, right next to Osaka. What makes it historically significant is that it used to be the capital of Japan for more than a thousand years. For example, it is full of old temples and shrines, and a lot of traditional culture was born and preserved there. That’s why so many people, from Japan and from all over the world, still visit Kyoto today.

短くても、3つの質問すべてに答えられています。ポイントは4つです。

1. 質問の言葉をそのまま拾っている

it is called Kyoto/where it is located/what makes it historically significant質問のキーワードを答えの中で繰り返すと、「質問にちゃんと答えている」ことが採点エンジンにはっきり伝わります。高得点を狙いたい場合は、質問をそのまいうのではなく、違う単語や表現を使って言い換えるのがベスト。

2. つなぎ言葉で切り替えを合図している

To start with, / As for where it is, / What makes it significant is that… と、質問が切り替わるたびに合図を入れています。聞き手が話の順番を追いやすくなり、話のつながりの評価が上がります。

3. 一番中身の要る質問に具体例を足している

3つ目の「歴史的な意味」だけは答えにくいので、the capital for more than a thousand years → old temples and shrines → traditional culture と、具体例で厚みを出しています。答えにくい質問ほど、例を1つ用意しておくと止まりません。

4. はじめと締めの一文が決まっている

The topic asks me to… で始まり、That’s why… で終わる。出だしと締めが型で決まっていると、話し始めで固まらず、終わり方にも困りません。覚えるのはこの2文だけで十分です。

同じお題をスコア別に話し分ける

同じお題でも、話し方でスコア帯は変わります。京都の例で、話し分けの一例を見てみましょう。

スコア90前後(取りこぼさない)

The place is called Kyoto. It is in the west of Japan, near Osaka. It was the old capital, so it has many temples.
短い文でよいので、まず3つの質問すべてに一言ずつ答え、沈黙を作らない。三単現・冠詞・時制を落とさないことが土台です。

スコア110前後(つなぎと具体例を足す)

To start with, it is called Kyoto, one of the oldest cities in Japan. As for its location, it sits in the western part of the country, right next to Osaka. What makes it special is that it was the capital for over a thousand years, so it is full of temples and shrines.
つなぎ言葉で質問の切り替えを合図し、各質問を2〜3文に。同じ言葉の繰り返しを避け、90秒をきちんと使い切ります。

スコア130前後(自分の視点を加える)

Personally, what I find fascinating is how the old wooden streets still remain today. Whenever I visit, it feels like stepping back in time.
事実の説明に、自分の感想や体験をひとこと加えると、話に深みが出ます。ただし、正確さと流暢さを崩してまで難しい構文を狙うのは逆効果。無理のない範囲で1段上げるのがコツです。

まとめると、90は取りこぼさない、110はつなぎと具体例、130は自分の視点。いきなり上を狙わず、今の段階をひとつずつ上げていくのがスコアアップの近道です。

日本人がつまずきやすい3パターン

Kazu Kazu
このタスクでよく見かけるつまずきは、だいたいこの3つ。どれも「型を持っていない」ことが原因なので、逆に型さえあれば防げます。

1. 出だしで固まってしまう

よくあるのが、録音が始まってから最初の十数秒を「えーと……」と無言で潰してしまうパターン。話し始めの一文が決まっていないと、頭が真っ白になりがちです。対策はシンプルで、はじめの一文(The topic asks me to talk about…)だけは完全に暗記しておくこと。お題を読んだ瞬間に口が動く状態を作れば、出だしの沈黙はなくなります。

2. 話が質問からそれていく

「京都について」のはずが、いつの間にか「自分は大阪で生まれて、年に2回行っていて……」と自分の思い出話に流れてしまうのも典型です。個人的な話は少しならプラスですが、それで質問への答えが薄くなると本末転倒。画面の質問を目で追いながら、「今どの質問に答えているか」を常に意識しましょう。質問のキーワードを口に出すと、軌道に戻れます。

3. 発音のクセと文法のうっかり

日本人が出しやすい発音のクセは、th の音(think が「シンク」)、l と r の混同、単語の最後に母音を足す(bag が「バッグ」)、抑揚が平らになる、あたり。完璧な発音は不要で、大事なのは単語がはっきり聞き取れることです。文法では、三単現の -s、冠詞の a / the、時制の混在が出やすいポイント。話している最中は自分で気づけないので、録音して聞き返す練習が一番効きます。

やってはいけないこと

30秒ちょうどでやめる:話す量が少ないと、語彙も文法も見せる材料が足りません。60秒以上を目安に。
質問を無視して自分の話だけする:質問への関連が評価の中心です。話を広げるときも、必ず質問に紐づけて。
長く黙り込む:流暢さの評価に直撃します。詰まったら、つなぎ言葉や言い直しで声を出し続けること。
中身まで丸暗記した文をそのまま流す:お題と噛み合わないと逆効果。覚えるのは骨組みとつなぎ言葉まで、中身は毎回その場で自分の言葉に。
難しい構文で背伸びしすぎる:正確さや流暢さが崩れては本末転倒。短く正確な文を積むほうが安全です。
注意

ネットで拾った長い定型文をそのまま暗唱するのは避けましょう。中身まで用意した答えに見えると、評価されにくくなります。テンプレートはあくまで「はじめ・締め・つなぎ」の骨組みだけにして、具体例は必ず自分の経験や知っていることで埋めるのが安全です。

自宅でできる練習法

Read, Then Speakの対策は、お題とスマホの録音機能があれば今日から始められます。おすすめの手順はこの4つです。

1 「20秒準備→90秒話す」を本番と同じ流れで:お題を1つ決めて、タイマーで準備20秒も再現する。毎日1〜3回。
2 必ず録音して聞き返す:質問を全部答えられたか/沈黙/三単現・冠詞をチェック。多い失敗から順に潰す。
3 つなぎ言葉を口癖にする:はじめ(The topic asks me to…)、切り替え(As for… / What makes it special is…)、例示(For example)、締め(That’s why…)をセットで覚える。
4 1つの型でお題を替えて回す:場所・人・思い出・意見など、いろいろなお題に同じ骨組みを当てはめる。中身の差し替えに慣れると、本番でどんなお題が来ても崩れません。
フート先生 フート先生
録音を聞き返すと、自分の「えーと」の多さや、答え忘れた質問に気づけるぞ。慣れたアクセントの動画をまねるシャドーイングも、抑揚の練習になるんじゃ。

よくある質問(FAQ)

Q何秒くらい話せばいいですか?
A話し始めて30秒ほどで提出できるようになり、最大は90秒です。長く話すほど評価材料が増えるので、目安として60秒以上を狙いましょう。3つの質問に答えていけば、自然にそのくらいの量になります。
Q質問には全部答えないとダメですか?
A全部に触れるのが理想です。質問はそのまま話の骨組みになるので、一つずつ答えていけば話も組み立てやすくなります。1つ薄くなっても致命傷ではありませんが、飛ばさない意識を持ちましょう。
Q話している間、お題は見えていますか?
Aはい。90秒のあいだ、お題と質問はずっと画面に表示されています。「今どの質問に答えているか」を目で確認しながら話せるので、脱線しそうになったら質問を見て軌道に戻しましょう。メモ(紙・ペン)は使えません。
Q言い間違えたらやり直せますか?
Aできません。録音は1回だけです。言い間違えたら、その場で言い直してそのまま続けてください。少しの言い直しで評価が大きく崩れることはありません。
QSpeak about the Photoと対策は同じでいいですか?
A「型を決めて止まらず話す」考え方は共通です。違いは、Speak about the Photoは話題を自分で探すのに対し、Read, Then Speakは質問が骨組みを用意してくれる点。そのぶん、質問に沿って答える意識がより大切になります。
Q発音の訛りは減点されますか?
A公式は「どの訛りの英語でも、言葉が聞き取れれば問題ない」としています。評価されるのは訛りのなさではなく、単語の聞き取りやすさと強弱・抑揚です。速く話すより、はっきり丁寧に。

まとめ

最後に、Duolingo English TestのRead, Then Speakの要点をまとめます。

準備20秒→最低30秒・最大90秒で話す。出題は1問、録音のチャンスは1回だけ。話す間もお題は見えている。
最大のコツは「質問を骨組みにする」。3つの質問の順に答えれば、それだけで筋の通ったスピーチになる。
型は「はじめの一文→質問に一つずつ→締めの一文」。1つの質問を「答え→理由→具体例」の3文に膨らませる。
つまずきは「出だしで固まる/話がそれる/発音・文法のうっかり」。どれも型を持てば防げる。
練習は「20秒準備→90秒話す→録音を聞き返す」。はじめの一文とつなぎ言葉を口癖にしておく。
Kazu Kazu
質問が骨組みを用意してくれるので、型に慣れれば90秒は意外と話せます。まずはお題を1つ選んで、スマホの録音から始めてみましょう。

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