Duolingo English Test(デュオリンゴ英語テスト)、通称DETのなかでも、「これは手強い…」と多くの受験者を悩ませるのが Read and Complete(リード・アンド・コンプリート)です。制限時間3分のあいだに、文字が欠けた単語を次々と記入していく。一見シンプルですが、DETのなかでも難しい問題形式のひとつとされています。
この記事では、Read and Completeの問題形式・採点の仕組みから、日本人が特につまずくポイント、そして本番で使える具体的な攻略テクニックと練習法までを一気に解説します。
Kazu
Read and Complete とは? ― まず問題形式を知ろう
Read and Complete は、ひとつのパッセージ(段落)のなかで、文字が途中まで表示された単語の「続き」を打ち込んでいくタスクです。単語の最初の数文字だけがヒントとして残されており、そこから文脈を頼りに残りの文字を記入します(マスの数=単語の文字数)。まずは内容を表で確認しましょう。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 出題数 | 1回のテストにつき 3〜6問 |
| 制限時間 | 1パッセージにつき 3分 |
| 空欄の数 | 1パッセージに複数(平均15語ほど) |
| 採点方式 | 各単語は正誤判定だが、全体で部分点(スライディングスケール)あり |
| スペル | 英米どちらの綴りもOK(基本は米国式で覚える) |
| 難易度 | 正解するほど難化するアダプティブ形式 |
| 影響するスコア | Literacy(読み書き)・Comprehension(読解・聴解)および総合スコア |
アダプティブ形式なので、正解を重ねると文章がどんどん難しくなります。これは「難化=ハイスコアを狙えているサイン」。文章が難しくなっても焦らず、むしろチャンスと捉えてください。
なぜ「難しい」と言われるのか?
理由はシンプルで、3分という限られた時間で大量の情報を処理しなければならないからです。10〜20語もの空欄を、読解しながら、正確なスペルと文法知識を総動員して埋めていく。読む力・語彙力・スペル力・タイピング速度・時間管理という複数の力が同時に試される、いわば「英語力の総合力勝負」なのです。
フート先生
まず体験! 3分チャレンジ
解き方の解説に入る前に、まずは本番と同じ形式の練習問題を体験してみましょう。制限時間は3分(本番と同じ)。各単語は最初の数文字が表示されているので、残りの文字を打って文章を完成させてください。実際にやってみると、どこでつまずくかが体感できます。
制限時間は 3分。「意味 → 単語 → スペル」の順で、頭文字だけで当てないのがコツです。
日本人が特につまずく3つの理由
じつは Read and Complete は、日本人学習者にとって「慣れていない解き方」を要求されるタスクです。ここを自覚しておくだけで、対策の方向性がはっきりします。
Kazu
理由①:「選ぶ穴埋め」に慣れすぎている
自分と同じように、日本人はTOEIC Part 5のような選択式(4択)の穴埋めには慣れています。しかしその感覚のまま Read and Complete に臨むと、まず間違いなく苦戦します。TOEIC Part 5 は選択肢が並んでいるので、消去法や「なんとなくこれっぽい」で正解にたどり着けます。ところが Read and Complete は選択肢がありません。頭のなかから正しい単語を引き出し、しかも一文字残らず正確に「書き取る」必要があるのです。「穴埋めだから同じノリでいける」と思っていると、まったく歯が立ちません。
理由②:意味を考えず「文字」だけで判断してしまう
これが最大の落とし穴です。実際の解答を分析すると、文の意味を読まずに、頭の数文字を見て「知っている似た単語」を反射的に入れてしまうミスが本当に多い。たとえば “saw s__ dragons”(何頭かの竜を見た)で、頭が s だからと same を入れてしまう——でも後ろの語をきちんと読めば答えは some 以外ありえません。文字(letters)で当てにいって、意味(meaning)を考えていない。この一点が、多くの失点の根っこです。正しい順番は「意味 → 単語 → スペル」。これだけで正解率は大きく変わります。
理由③:スペルを正確に書けない
Wednesday ・countries・watched のように、単語自体は知っているのに、いざ書くと完成できない——これも典型パターンです。日本の学習は「読んで意味がわかる」に偏りがちで、正確にスペルを書く練習が不足しています。
簡単そうに見えて、意外と取りこぼしやすいのが次の4種類の基本語。ここがサクサク書ければ、一気に時間を稼げます。
「米国式スペルしか使えない」は本当? ― DETで使われる英語
ネット上には「Read and Complete は米国式スペルでないと不正解」という情報が出回っています。しかし、これは正確ではありません。Duolingo公式の資料を確認すると、DETは特定の国の英語に固定された試験ではないことがわかります。
つまり、colour / centre / travelling といった英国式で書いても、それだけで不正解になる公式の根拠はありません。とはいえ、DETはアメリカ発の試験で、素材や例も米国式が中心。基本はアメリカ英語で覚えておくと安心です。英国式に慣れている人も、無理に矯正して混乱するより、そのまま一貫して書くほうが得策です。
おすすめは基本をアメリカ英語で覚えること。ただし英国式で書いても公式には受理されます。大切なのは、一つの答案の中で綴りを混ぜず一貫させること。DETの採点は変種の“正誤”より、意味の明確さ・綴りの正確さを重視します。
Fill in the Blanks との違いを整理しよう
DETには、同じく単語の欠けた文字を補う Fill in the Blanks という問題形式もあります。「似ているけれど別物」なので、混同しないよう違いを表で押さえておきましょう。DETの各セクションの全体像はFill in the Blanks の攻略記事とあわせて読むと理解が深まります。
| 比較項目 | Fill in the Blanks | Read and Complete |
|---|---|---|
| 単位 | 1つの独立した文 | 1つのパッセージ(段落) |
| 空欄の数 | 1文に1語のみ | 複数(平均15語ほど) |
| 制限時間 | 1問20秒 | 1パッセージ3分 |
| 出題数 | 6〜9問 | 3〜6問 |
| 対象単語 | 主に内容語 | 内容語+機能語(前置詞・冠詞など) |
| 部分点 | なし(正誤のみ) | あり(スライディングスケール) |
Read and Complete の最大の特徴は「段落全体がヒントになること」と「部分点があること」。わからない語があっても最後まで諦めず埋めることが、スコアアップに直結します。
3分を制する! 解く手順4ステップ
スコアを安定させる鍵は、いきなり入力し始めないこと。次の4ステップを型として身につけましょう。
Kazu
文脈から単語を推測する4つのコツ
例で感覚をつかもう
たとえば “The scientist made an important dis______ about the planet.” という文。冠詞 an と形容詞 important の後なので空欄は名詞、頭は dis、文脈は「科学者が惑星について重要な〇〇をした」。ここまで絞れれば discovery(発見)とすぐに導けます。このように「意味・品詞・頭文字」で絞り込むのがコツです。
これはNG! やってはいけない3つのこと
スコアアップに直結する4つの練習法
Read and Complete は正しい練習を積めば必ず伸びるタスクです。今日から始められるものを4つ紹介します。
フート先生
よくある質問(FAQ)
まとめ ― Read and Complete は「型」で攻略できる
Read and Complete は、Duolingo English Test(デュオリンゴ英語テスト)の中でも難しい問題形式のひとつと言われますが、正しい手順と練習を積めば確実にスコアを上げられるタスクです。最後に要点を振り返りましょう。
Kazu
DETは対策すればするほど結果が返ってくる英語試験です。Read and Complete を得点源に変えて、目標スコアをぐっと引き寄せましょう。

